【書評】「売り上げを減らそう。」中村朱美
売り上げを減らして、幸せ・豊かさ・生活の充実を追求する。
そんな生活にあこがれがあります。
この本は佰食屋というレストラン経営について書かれた本です。
佰食というとおり、一日100食限定で提供しているお店、売り切り次第終了。
どんだけ売れても100食まで。そして残業ゼロ。働き方を極限まで絞ることで売り上げを上げているお店。働き方の形を自分の人生に照らし合わせて決めることができるお店。
いきなり目を奪われた言葉。
「ちょっとまってください。そもそも就業時間内に利益が出せない商品とか企画って駄目じゃないですか。」
そうだそうだ!その通りだ!
と思いました。
今の学校現場は、時間内にやりきれないことが多すぎる。
あれもこれもの注ぎ足し教育。注ぎ足し業務。
「全ては子どもたちのために」といいつつも、ホントに子どもたちのため?
先生方がつかれては子どもたちのためにもならないというのが本音。
もっと仕事を減らして、こだわった仕事、ゆとりのある仕事を目指したいと思います。
走することで働くことが志和早生になると思います。
業界は違うけれども、こんな働き方がいいなと思いました。
筆者も「こうしなければ」が強い人だったそうです。
自分もそうなので似ています。
「こうしなければ」からの解放に向けて今挑戦中です。
そして最後に、佰食屋のクレド(信条)を紹介。
「会社は明日の責任を。みんな(従業員)は今日の責任を」
会社はお店のため、従業員のため、お客さんのために未来を見据えて経営をする。従業員はその日のお客さんのために働く。そういうことかと思います。
学校現場で言えば、管理職はもちろん考えてもらいたいなと思いますが、自分も学級経営という意味では会社の立場です。だから、明日からを、未来を、人生を豊かに幸せにしていくような学級経営をしていきたいと思います。そのためには何でもかんでもやるではダメだということです。佰食屋が売り上げを減らしたり、メニューを限定したりするように、大事なものを絞ったり、物事に軽重をつけたりしながらかじ取りをしていかなければなりません。そして、子どもたちは一日一日を充実させてくれたらいいなと願います。
良い本でした。
僕も吉田のうどん屋さんを開きたいです。
100食限定で。