育自de育児 ~育児短時間勤務と育児休暇に挑戦する教員の奮闘記~

育児短時間勤務・育児休暇取得教員、仕事・子育て・副業を目指す小学校教師の挑戦

【働き方・挑戦】育児短時間勤務を希望する理由③ ~教師である前に一人の人間であり、家族の一人であることを尊重する集団にしたい~  

教師である前に一人の人間であり、家族の一人であることを尊重する集団にしたい

3年前、育児休暇を取りたいと申し出たときに「代わりがいない。取得したいなら自分で探すしかない。一人減ってしまうと他の職員にも負担がかかる。」と言われ、結局取得はできず。この時に強くに取るべきだったと今でも後悔しています。この業界は、今や成り手がいないということでもある。魅力的な仕事なら、すぐに手が挙がりますよね。そして、現状はいっぱいいっぱいだということ。一人一人が余裕なく働いているのである。勤務時間を見るだけでも、そんなことは目に見えている。

 

他にも、子どもの具合が悪くなるたびドキドキしながら「子どもが熱を出したんで、休みをいただきたい。」と申し出る。お願いしたけども、「奥さんは休めないの?」と言わる。気持ちよく休めないのはなぜ?

 

根に持つようで、なんか嫌だけど、休むことをけむたがられる、制度を使おうとすると無理と言われる。さらに、教育委員会でさえ、校長を通して何とかならないかと説得する仕組み。働いて当たり前、学校には子供たちがいるんだぞ、担任なんだからという圧力を感じます。いい加減にやってるわけでもないし、普段も一生懸命やってるつもりなんだけど。

 

放課後でさえ、時間休を取るのは申し訳なさそうに申し出る。習い事の送迎、通院、買い物、趣味、用事・・・自由に休んではいけませんか。ちゃんと権利を得ているはずなのに不思議です。そうした風潮が根強くあるんだなと思います。定時で退勤することでさえ、「早っ!!」って感じがある。(考えすぎ?)

 

自分の間隔では、現在子育て進行中の先生はわりと理解があるけれども、子育て完了世代からの支持がなかなか得られない。「私たちだって、そんなときはあったけど何とかやってきた。」それが理由。自分たちが子育てしてた時に苦しかった、大変だったという気持ちがあるなら、若い世代はもっと働きやすくなってもらいたいと願うのはどうだろう。

「育児休暇は組合活動で獲得してきた権利だよ。組合は仲間づくり。入らない?」と言われたこともあるけど、ほぼ100%の加入率をしても、否定される育児休暇。だから私は組合に入らないし、信じていない。

 

なんでこんなに休暇が取りづらいんだろう。

この思いって私だけでしょうか。

休むってそんなに後ろめたいことなのかな。

 

 

ならば、始めから自分の働く割合を減らしておけばいいのかもと考えてみたのも今回育児短時間勤務を希望する理由の一つです。それであれば、休んだ時に、迷惑をかけることも少なくて済むと思いました。休む人がいるのは日常のこと、いつでもフォローができる体制づくり。むしろ、時々はリフレッシュのために休んでください。子供や家族のためなら遠慮なんかしないでください。そんな教育業界をつくりたいと思いました。

 

教職希望者が減るのは、教師のしたいことができていない。夢がない。個人を尊重されていない。個々の生活を大切にされていない。その表れだと思います。つまり、この10年、20年の間に私たち教師が働く姿から評価されていると思います。生き生きしている先生、ワクワクしている先生、個人ではなく集団として魅力的であること。そんな社会を目指して挑戦していきます。

 

「教師である前に一人の人間であり、家族の一人であることを尊重する集団にしたい」それが育児短時間勤務を希望する理由の3つ目です。