育自de育児 ~育児短時間勤務と育児休暇に挑戦する教員の奮闘記~

育児短時間勤務・育児休暇取得教員、仕事・子育て・副業を目指す小学校教師の挑戦

【教育】宿題は何のために~やりたくないならやらなくっていいでしょ。~

 

 

「先生、この問題に答えられたら今日の宿題なしにしませんか。」

「宿題を忘れました。」

 

こういう言葉を聞くたびに

何のために宿題を出しているのか

宿題が出されているのか

悩みます。

みなさんはどうですか。

宿題自体を出してないクラスありますか。

「先生が怒るからやってます。」

これが多数派の意見かもしれません。

 

 

今日は宿題に対する今の自分の考えを書きたいと思います。

 

自分としては宿題が毎日なくてもいいし、

そもそも宿題がなければ忘れることもない。

 

しかし、昨年度、子供たちと相談の上、

宿題をなくし、すべて自分で進めるとしたところ

学習時間、学習理解が悪化した。

課題を出されればやるけれど、

「自主的に」であればなんとなくで済ませてしまう子が多い。

 

教師の側からすると

学習習慣を身に付けてほしいし、

やはり理解度は高めたい。

そして、学ぶことの習慣化。

そう思い、宿題を再開した。

子供たちも出してもらった方がいいという意見も多かった。

 

現在、クラスの9割の子は当たり前に宿題を提出する。

その中のほとんどの子は学校で宿題を進めている。

学校で宿題をしてはいけないというクラスもあると思うが、

私は学校で終わらせていけばいいと言っている。

 

短い時間を効率よく使う工夫。

計画性の向上。

学校にいるうちにという目標達成。

同じ量の学習をわざわざ持ち帰る必要はないとおもう。

 

そして、学校で終わらせたならば家に帰った後は

自分の好きなこと、興味があること、学びたいこと、手伝いや習い事

自分がこれだと思うことに集中して取り組んだらいいと思う。

 

 

宿題がなかなか提出できない子はどうか。

学校でも行動が遅い。

時間があってもやらない。

学力が特段低いわけでもないが、

目的意識が低く、

時間のリズムが悪い。

と私の視点からは感じる。

 

そういう子もいるのは仕方ない。

勉強が面白くないのだろう。

 だから、やらないという選択肢は認めている。

 

しかし、ただ一つゆずらないことがある。

「宿題をするのか、しないのか。」

自分で決めるということ。

 

やらないなら、それでいい。自分の責任である。

やると決めたなら、

自分との約束であり、私とも約束するから

ちゃんとやらなければいけないと言う。

 

「出します。」と約束したなら、

「忘れました。」とか「やりませんでした。」とか

報告はしてよねって言う。

 

子供はなんとなく「やります」いうけれど、

正直に「やらない」という選択肢もいいと思う。

自分の信念を貫ける人になってほしいと思うし、

見せかけの返事はやめてほしいと思っている。

 

 

「先生、この問題に答えられたら今日の宿題なしにしませんか。」

 私「いいよ。毎日なくていい。助かるわ~。」

 

「宿題を忘れました。」

 私「はいよ。明日持ってこれるといいね。」

 

自分の子どもの頃だって宿題はやりたくないなと思っていたけど

当たり前と思って何にも疑わなかったし、

完全に受け身だった。

そのころからこうして学ぶことの価値を考えて、

強い気持ちを持てていたらよかったなと思います。

 

自分の今も同じだ。

生活も仕事も将来の目標も

受け身になるんじゃなくて

自分で切り開いていくんだというくらいの心意気でいきたいな。